相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2020/07/22 19:51

<3744> サイオス

 四季報によると、クラウド認証の文教SIが想定超の好調。フィンテック繰り越し案件寄与。日米でシステム障害回避ソフト伸びる。新型コロナによる案件遅延懸念、製品の従量課金移行に伴う粗利低下もあるが、前期の赤字SI消滅で補う。営業増益幅拡大。テレワークの増加受け、FAX電子化ソフトが引き合い活発。システム障害復旧ソフトを米国クラウド市場へ投入。

2020年4月28日発表。2020年12月期本決算予想は、前年同期比で営業利益48.1%の0.80億円、経常利益4.2%の1.00億円の増収・増益の見通し。

2017年12月26日の570円、2018年3月26日の565円を2点底にして上昇トレンド(A)を形成し、この中で7月2日の1247円を高値にしてもみあい、7月30日の1173円を2番天井にして急落トレンド(B)へ転換しました。この急落の中で、12月25日の366円で当面の底打ちとなって反発し、2019年8月16日の407円を2番底にして、短期の上昇トレンド(C)へ移行しました。この中で2020年1月14日の703円の高値からコロナ問題を受けて大幅下落となり、3月23日には290円と安値を更新しました。しかし、ここを底値に大幅反発し、7月9日には1039円まで上昇し、押し目形成となっています。
 

 

<3934> ベネフィットジャパン

 四季報によると、主力事業は新型コロナ感染拡大でロボット含め期初に直販出遅れる。が、Web販路代理店好調続き通信サービス会員数の伸び継続。要員増に伴う人件費増あるもイベント会場費軽減。営業増益維持。昨年9月買収のモバイルWi‐Fiレンタル会社は法人需要増、コロナ収束後、訪日ベトナム人向け拡大へ。家庭内IoT化支援のサブスク型サービス開始。

2020年5月11日発表。2020年3月期本決算は、前年同期費で営業利益33.5%の11.24億円、経常利益32.6%の11.18億円と3期連続の増収・増益の見通し。来期予想はまだない。

2018年1月26日の1675円の戻り高値からの下降トレンド(A)の中で、12月25日の609円で底打ちし、ここから反発してもみあったあと急騰し、2019年9月5日の1849円、10月4日の1945円、11月13日の1818円と三尊天井を形成し、12月6日に1432円と小さな押し目をつくって急伸し、12月25日に2449円の高値をつけました。ここをピークにコロナ問題からの下降トレンド(C)へ転換し、この中で3月19日の1083円で底打ちとなりました。この3月19日の1083円を安値に順上げの3点底をつけて5月11日の1643円まで上昇し、この水準でもみあい6月11日の1656円を高値とし6月15日の1389円を安値とする三角保ち合い(D)となって7月20日に1614円で買転換し上放れとなりました。
 

 

<3649> ファインデックス

 四季報によると、大型案件が次期にずれ込む。主力の医療システムの大口化進む。バックオフィス、一般オフィスや自治体向けが健闘でも及ばず。ヘルステックの新製品は後半から上乗せ。販売費、本社移転費用重い。視野検査装置の上位版は新型コロナによる中国製造委託先の操業停止で部品調達遅れ、販売開始は秋以降に。保育所向け午睡モニタリングシステム育成。

2020年5月14日発表。2020年12月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-21.9%の5.80億円、経常利益-21.9%の5.83億円の減収・減益の見通し。

2016年9月28日の1676円をピークに急落となり、11月9日の790円の安値をつけ、2017年2月27日の1119円まで自律反発したあと下降トレンド(A)に移行しました。この中で2018年12月25日の462円で底打ちとなり、上昇トレンド(B)へ転換しました。この上昇トレンド(B)の中で2019年12月20日の1464円まで上昇し、ここを2016年9月28日の1676円に対する2番天井となり、コロナ問題を受けて急落し、今年の3月13日に528円まで下落しました。ここを安値に上昇トレンド(C)へ転換し、6月23日の1149円まで上昇後、押し目を形成しています。
 

 

<6363> 酉島製作所

 四季報によると、災害復旧対策本格化で国内官公需向けポンプが好調で受注残高も増加。海外向けはアジアを中心に保守サービスが引き続き堅調。サウジアラビア損失(7億円)消える。本社移転費用こなし、大幅増益。河川の災害対策向けに競合品のないゲリラ豪雨用排水ポンプの引き合い増加。海外拠点はフィリピン駐在員事務所を支店に昇格、ベトナム支店も新設へ。

2020年5月26日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-29.5%の12.20億円、経常利益-41.8%の13.24億円の減収・減益の見通し。

2015年9月7日の721円を底値、上昇トレンド(A)を形成し、この中で2016年4月14日の948円を安値に2017年1月4日に1220円の高値をつけました。ここをピークに2018年3月23日に940円まで押し目を入れてもみあい、9月25日の1139円を高値とし、12月25日の863円を安値とする三角保ち合い(B)を形成しました。この三角保ち合いの煮詰まったところで2019年11月11日に1069円の高値をつけて下落に転じ、今年になってコロナ問題から急落し、2020年3月13日には575円の安値をつけました。その後3月27日の839円まで自律反発してもみあい、5月14日の695円まで押し目を入れ上昇に転じています。
 

 

<8002> 丸紅

 四季報によると、新型コロナ影響で建機・自動車関連が大幅減。航空・船舶も低水準。だが、電力のIPP事業は着実。前期の石油・ガス開発や米国穀物、チリ銅など約4200億円の大型減損剥落して損益急速改善。減配。ダニッシュ・サーモン社を買収してサーモン陸上養殖事業に参画、環境配慮の養殖法で水産物需要を取り込み。21年度まで自己株取得は実施しない方針。

2020年5月7日発表。2020年3月期本決算は、前年同期比で営業利益-22.6%の1338.75億円、経常利益-157.5%の1659.35億円の減収・減益の見通し。来期決算予想はデータ現在なし。

2016年6月28日の433円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で2018年10月2日の1072円まで上昇し、ここをピークに下降トレンド(B)へ移行しています。この中で2019年8月15日の640円の安値をつけて、今年の1月21日の830円まで反発後、コロナ問題を背景に急落し、3月13日の507円まで下げて3月25日の625円まで自律反発し再下落となって、5月14日の456円で当面の底打ちとなって6月8日の577円まで反発するものの、すぐに反落の動きとなっています。2番底を探る動きです。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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