ドル売り圧力継続、株高などリスク選好の動きで=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/07/15 20:30
ドル売り圧力継続、株高などリスク選好の動きで=ロンドン為替概況

 15日のロンドン市場は、ドル売り圧力が継続している。欧州株や米株先物が堅調に推移しており、取引中盤にかけても上げ幅を拡大している。新型コロナの感染拡大や米中関係の悪化など懸念材料は多いが、新型コロナに関してはワクチンや新薬開発への期待、経済再開の動きなどもありロンドン時間はリスク選好の動きとなっている。NY原油先物も堅調に推移している。そのなかでドル円は107.30近辺での揉み合いを下放れると、107円台割れから106.80台へと下押しされている。ユーロ円は1.14挟みの上下動から上抜けると1.1450付近まで上伸。ポンドドルは1.25台後半から1.26台前半へと買われている。豪ドル/ドルも0.70台前半で東京朝方の高値を更新した。一方、クロス円は方向性に欠ける上下動を繰り返している。ユーロ円は122円台前半、ポンド円は135円挟み、豪ドル円は75円挟みでの振幅となっている。ポンドにとっては朝方に発表された6月の英消費者物価指数が予想を上回る伸びを示したことが上昇にきっかけになった面もあった。テンレイロ英中銀委員はウェブ講演で、個人的にはマイナス金利を導入する考えはない、などとした。

 ドル円は106円台後半での取引。107.30近辺での揉み合いを下放れると、107円台割れから106.80台へと下押しされている。欧州株や米株先物が堅調に推移しており、取引中盤にかけても上げ幅を拡大している。NY原油先物も堅調に推移している。ロンドン市場ではリスク選好のドル売り圧力が継続した。

 ユーロドルは1.14台前半での取引。リスク選好のドル売り圧力に押し上げられている。1.14近辺での揉み合いから上放れると高値を1.1448レベルまで伸ばした。ユーロ円は122円台での上下動に終始している。下値は122.10近辺、上値は122.50近辺で抑えられている。ドル相場主導の展開となっている。

 ポンドドルは1.26台前半での取引。1.2570-80レベルから1.26台に乗せると、高値を1.2635レベルまで伸ばした。その後も1.26台を維持している。朝方に発表された6月の英消費者物価指数が予想を上回る伸びを示したことが上昇にきっかけになった面もあった。テンレイロ英中銀委員はウェブ講演で、個人的にはマイナス金利を導入する考えはない、などとした。ポンド円は下に往ってこい。135円台乗せの高値水準から一時134.60台まで下押しされたが、その後は再び135円近辺へと戻している。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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