リスク選好のドル売りの中でドル円は107円台での膠着に変化なし=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となっており、ドル円も上値の重い展開が見られている。ロンドン時間には欧州株が下落する中で市場にはリスク回避の雰囲気も見られ、ドル円はドル買いの動きから107.40円付近まで上昇していたものの、NY時間に入ってその動きは一服している格好。
先行きへのリスクを巡って為替市場は株にらみの展開が見られているが、米株が底堅く推移し、ダウ平均の上げ幅が300ドル超に上昇していることが、リスク選好のドル売りを誘っている模様。
感染第2波への懸念が依然として根強く、期待通りの回復を示すか先行きへの不安が高まりつつあるようだ。また、前日伝わった南シナ海における中国に対するポンペオ国務長官の発言で、米中対立への懸念もそれに加わっている。長官は「南シナ海の大部分にわたる海洋資源に対する中国の主張は完全な不法行為だ」と述べていた。米中貿易合意の履行への懸念も高まっているようだ。
しかし、各国政府による大胆な財政刺激策や金融緩和策を支えに、ワクチン開発への期待もあり、市場は依然として楽観的だ。
ただ、ドル円は107円台での膠着相場に終始している。先週は106円台に下落し、下値警戒感を高めていたが、結局、元の位置に戻している。もっとも、上値を追う雰囲気まではなく、あくまで、107円のレンジに戻しただけであり、次の展開待ちの雰囲気に変化はない。
USD/JPY 107.22
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
先行きへのリスクを巡って為替市場は株にらみの展開が見られているが、米株が底堅く推移し、ダウ平均の上げ幅が300ドル超に上昇していることが、リスク選好のドル売りを誘っている模様。
感染第2波への懸念が依然として根強く、期待通りの回復を示すか先行きへの不安が高まりつつあるようだ。また、前日伝わった南シナ海における中国に対するポンペオ国務長官の発言で、米中対立への懸念もそれに加わっている。長官は「南シナ海の大部分にわたる海洋資源に対する中国の主張は完全な不法行為だ」と述べていた。米中貿易合意の履行への懸念も高まっているようだ。
しかし、各国政府による大胆な財政刺激策や金融緩和策を支えに、ワクチン開発への期待もあり、市場は依然として楽観的だ。
ただ、ドル円は107円台での膠着相場に終始している。先週は106円台に下落し、下値警戒感を高めていたが、結局、元の位置に戻している。もっとも、上値を追う雰囲気まではなく、あくまで、107円のレンジに戻しただけであり、次の展開待ちの雰囲気に変化はない。
USD/JPY 107.22
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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