ネクスグループ Research Memo(4):ネット旅行事業の固定費割合は小さく、同業他社比で損益への影響は限定的

配信元:フィスコ
投稿:2020/06/15 16:14
ネクスグループ<6634>のインターネット旅行事業では、子会社のイー・旅ネット・ドット・コムなどが、顧客それぞれの希望に応じたオーダーメイド旅行商品を提供している。旅行の提案・プランニングは旅のエキスパートである外部のトラベルコンシェルジュ約600人が行い、同社は旅行が成約となった場合に、その料金の一部をコンシェルジュに支払うビジネスモデル。このため同社社員はコンシェルジュを管理するスタッフが数名在籍する程度で、また旅行商品の販売はインターネットを通して行い、リアルの店舗は有さないため固定費負担は年間総費用の10%強とその比率は小さい。

取り扱っている旅行の大半が海外旅行であるため足元の販売環境は厳しくなっているが、固定費の割合が小さいビジネスモデルで事業を行っているため、他の旅行代理店と比較すると損益への影響は限定的。今後は政府が国内観光の振興を目的として夏以降開始を予定していると言われる「Go To Travelキャンペーン」(最大で旅行商品金額の50%が補助される)やシルバーウィークの大型連休に向けて、国内旅行においても充実した提案ができるように準備を進めている。またコンシェルジュが旅行以外の特技を活かせる場として翻訳などのクラウドソーシング事業も手掛けている。

(執筆:フィスコアナリスト)

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