MUTOH、前期最終を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2020/05/26 16:15
 MUTOHホールディングス <7999> が5月26日大引け後(16:15)に業績修正を発表。20年3月期の連結最終損益を従来予想の300万円の黒字→10.1億円の赤字(前の期は0.6億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の1.1億円の黒字→9億円の赤字(前年同期は1.4億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  当社を取り巻く経営環境は、為替レートがユーロを中心に円高傾向で推移し、米中貿易摩擦の影響で米国、中国をはじめ欧州でも投資の停滞の影響が予想以上に拡大するなか、新型コロナウイルスの感染拡大が世界中に波及し、各国政府による移動制限や休業措置、外出自粛要請などにより急速に景気が減速しています。 このような状況の中、世界的なイベント・展示会の中止、サイン、広告宣伝需要の減少により、主力の大判インクジェットプリンタを中心に販売が減少し、工場の操業度低下等、連結業績に多大な影響を及ぼしております。加えて、繰延税金資産の回収可能性の見直しなどにより、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が大きく減少し、2020年3月期通期の連結業績は前回予想を下回る見込みとなりましたので、業績予想を修正いたします。● 特別利益の計上について 2019年10月29日付で公表いたしました「確定拠出企業年金制度の導入に関するお知らせ」のとおり、当社および一部の子会社は、2020年1月1日に退職給付制度の改定を行い、確定給付企業年金制度の一部を確定拠出年金制度へ移行いたしました。 当該改定に伴う会計処理については、「退職給付制度間の移行等に関する会計処理」(企業会計基準適用指針第1号)及び「退職給付制度間の移行等の会計処理に関する実務上の取扱い」(実務対応報告第2号)を適用し、2020年3月期第4四半期連結決算において、退職給付制度改定益を特別利益として9億56百万円 計上いたします。当該特別利益につきましては、上記業績予想の修正に計上しております。● 特別損失(減損損失)の計上について 当社の連結子会社である武藤工業(株)における情報画像関連機器事業について、価格競争の激化や直近の新型コロナウイルス感染拡大の影響等による収益性の低下により「固定資産の減損に係る会計基準」に基づく減損の兆候が認められたことから、2020年3月期第4四半期連結決算において、同社が保有する固定資産の一部の帳簿価額を回収 可能価額まで減額し、減損損失13億11百万円を計上いたします。 当該特別損失(減損損失)につきましては、上記業績予想の修正に計上しております。
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