金先物6000円超えで注目、2036金ブル 岡安商事玉川博一

著者:玉川博一
投稿:2020/05/18 20:41

【2036】日経・TOCOM 金 ダブル・ブルの勢いが加速

SPDR金ETF残高推移とNY金価格
SPDR金ETF残高推移とNY金価格出所:HirokazuTamagawa

TOCOMの金先物価格が週末の夜間セッションで6000円の大台を突破、3回跳ね返された6000円の上値抵抗をようやくブレイク。今週は上昇に弾みがつきそうだ。
世界全体の金ETF残高は、2020年1-4月で468.2トンも増加し、資金流入が加速しています。5月なってもこの勢いは衰えず、金ETF世界最大シェアのSPDRゴールドシェアーズ金ETF残高は5/15現在1113.78トンと前月末からわずか2週間で57.28トンも増加し、投資資金の受け皿となっています。世界的な大規模金融緩和、財政支出による過剰流動性が実物資産、代替え資産の金相場を押し上げています。さらに新型コロナウイルスCovid19の感染爆発、死亡者数がなんと30万人突破し、実体経済の大幅減速、将来の不確実性増大からもリスク資産から安全資産の金へのシフトが続いています。TOCOM金に連動する(2036)金ダブルブルなど金関連銘柄の押目は買いたいところです。

玉川博一
岡安商事 (株)商品アナリスト
配信元: 達人の予想