協栄産、前期最終を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2020/05/13 15:00
 協栄産業 <6973> が5月13日大引け後(15:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結最終損益を従来予想の2億円の黒字→2億4100万円の赤字(前の期は3億8500万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の8800万円の赤字→5億2900万円の赤字(前年同期は2億4300万円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2.理由 通期の連結業績につきましては、売上高は、商事部門の半導体デバイス事業における中国でのCMOS事業の立上げの遅れやFA・環境システム事業における環境ビジネス分野での太陽光発電等の省エネ事業の低迷、ICT部門のビジネスソリューション事業における電力関連向け受託開発の低迷などにより、公表値を若干下回る見込みとなりました。営業利益及び経常利益は、商事部門ならびにICT部門の利益率は、伸長いたしましたが、連結子会社であるKYOEI ELECTRONICS HONG KONG LIMITEDにおいて、本年4月に回収が困難となる可能性が生じた債権への引当処理を含めて、貸倒引当金繰入額9千2百万円を販売費及び一般管理費に計上したため、公表値を若干下回る見込みとなりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、プリント配線板事業の収益力向上を図るため、主に連結子会社の協栄サーキットテクノロジ株式会社相模原工場が使用している土地を売却し、その売却益を特別利益に計上いたしましたが、以下の要因により、親会社株主に帰属する当期純利益が当初の公表値を下回る見込みとなりました。 ・特別損失として相模原工場閉鎖に伴う固定資産の減損損失3億6千4百万円及び工場解体費用及び土壌改良費用3億8千万円を計上。加えて、従業員に係る特別退職金1億1千万円などの事業構造改善引当金繰入額を計上。(※) ・ルネサスエレクトロニクス株式会社との特約店契約解消に伴う拠点閉鎖等に係る費用3千9百万円を計上。 ・後述の通り、繰延税金資産8千4百万円の取崩し。 ・相模原工場土地売却に係る税金費用の増加。 以上より、2019年5月14日に公表いたしました連結の通期業績予想値を修正いたします。 なお、配当予想につきましては、前回発表の1株につき期末配当20円の予想に変更はございません。 ※2020年1月21日付『特別損失の計上に関するお知らせ』において公表いたしました、相模原工場閉鎖に伴う固定資産の減損損失3億4千8百万円、工場解体費用及び土壌改良費用2億8千7百万円、従業員に係る特別退職金1億1百万を夫々合わせて通期合計で表記しております。3.繰延税金資産の計上について 今般の新型コロナウイルス感染症拡大による販売や生産における影響など、今後の事業環境も踏まえ、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、8千4百万円の繰延税金資産を取崩すことといたしました。(注) 上記の業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づいて作成しており、実際の業績は様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。
配信元: 株探

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