加藤製、前期経常を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2020/05/11 16:00
 加藤製作所 <6390> が5月11日大引け後(16:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常損益を従来予想の0.5億円の黒字→4.4億円の赤字(前の期は47.9億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の3.8億円の赤字→8.7億円の赤字(前年同期は17.1億円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない、当社連結子会社である中国の加藤(中国)工程机械有限公司(以下「加藤中国」)が、政府主導による操業規制等により工場の生産及び販売活動を停止いたしました。この影響により、中国での年間需要の大半を占める春節明けの販売が剥落したため、売上高及び利益は前回予想値を下回る見込みとなりました。なお、現時点において加藤中国は操業を再開しております。 また、国内の建設用クレーンにおいて、販売台数は増加したものの価格競争の厳しい小型・中型機種が中心であり、利益率が前回予想値よりも悪化する見込みです。さらに、上記の特別損失を計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅な減益を見込んでおります。 期末配当につきましては、前回公表いたしました1株当たり配当金額(15.00円)を変更しない予定としております。1.特別損失の計上について 当社連結子会社であるKATO WORKS(THAILAND)CO.,LTD.は、当社グループのグローバル機種の生産拠点として2016年に操業を開始しました。しかし、主要販売先であるASEAN及び中東地域において、中国メーカーが台頭してきたことにより販売競争が非常に激しくなった状況等を踏まえ、事業計画を見直した結果、当初の計画を達成することが困難となったため減損損失412百万円を計上することになりました。(注)上記の予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因により異なる結果となる可能性があります。
配信元: 株探

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