コムシード、前期最終を一転赤字に下方修正

　コムシード <3739> [名証Ｃ] が5月11日大引け後(15:30)に業績修正を発表。20年3月期の最終損益(非連結)を従来予想の1000万円の黒字→5400万円の赤字(前の期は2000万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の最終損益も従来予想の4000万円の黒字→2400万円の赤字(前年同期は700万円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（１）業績予想売上高は、主力サービス「グリパチ」の成長停滞及び従量制アプリにおいて当初見込んでいた販売本数を達成するに至らず、既存事業の売上が当初計画を下回る見込みとなりました。また当期中に計画していた新規事業の一部が翌期にずれ込んだことにより、こちらも当初予想を下回る見込みとなりました。利益面につきましては、売上原価における外注費抑制や販管費においてサーバー構成見直しによる通信費の削減など徹底したコスト削減を行いましたが、前述の売上高減少に伴い営業利益は当初予想を下回る見込みです。また後述する特別損失の計上及び繰延税金資産の取崩において当期純利益も予想を下回る見込みとなりました。（２）特別損失の計上 当社が保有する投資債権の一部につきましては、投資先事業の収益計画が当初の計画を引き続き下回る状況を踏まえ、当社が保有する投資債権について回収可能性を検討した結果、当期末において貸倒引当金繰入額19百万円を追加計上いたします。 （３）繰延税金資産の取崩 今回の修正予想を踏まえ、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、当期末においても繰延税金資産の一部を取崩し、法人税等調整額4百万円を計上いたします。