ダウ平均は続伸 経済再開と特効薬への期待＝米国株前半

NY株式17日（NY時間12:29）
ダウ平均　　　23917.58（+379.90　+1.62%）
ナスダック　　　8569.08（+36.72　+0.44%）
CME日経平均先物　19530（大証終比：-170　-0.88%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸。トランプ大統領がきのう、経済再開の指針を示したことや、ウイルス治療薬の治験で好結果が出たとのニュースで、きょうの市場はリスク選好の雰囲気が広がっている。ダウ平均は伸び悩んではいるものの、取引開始直後に６００ドル超上昇する場面も見られた。

　トランプ大統領は経済再開に向けて一歩踏み出したものの、再開プロセスは３段階に分かれており、各プロセスの実施期間は最低で１４日間となる。

　ギリアド・サイエンシズがシカゴで抗ウイルス治験薬「レムデシビル」の投与を受けている新型ウイルスの患者グループに、発熱や呼吸器官の急回復が見られていると報じられた。臨床試験を支援しているシカゴ大学のマレイン教授によると、投与を受けた大半の患者が退院し、死亡したのは２人だけだったと説明。シカゴ大学の治験には１２５人が登録し、その大半は重症患者。

　ボーイングが大幅反発しダウ平均をサポート。来週から全ての商用機の生産を段階的に再開すると発表したことが買い手掛かり。ワシントン州シアトル近郊のピュージェット湾地区の約２万７０００人が「７４７」や「７７７」、「７８７ドリームライナー」 の最終組み立てラインに復帰する。「７３７ＭＡＸ」の生産再開に向けた作業も始動させるとしている。

　一方、アマゾンやネットフリックス、ズームビデオといった、これまで市民への外出規制で恩恵を受けるのではいった思惑から人気化し、最高値を更新していた、いわゆる在宅銘柄の下げが目立っている。特にネットフリックスは、アナリストが投資判断を「売り」に引き下げていたことも嫌気しているようだ。直近の上昇は行き過ぎとの判断のようで、目標株価も３２７ドルに引き下げている。現行から１００ドル下回った水準。

ギリアド・サイエンシズ　82.63（+6.09　+7.96%）
ズームビデオ　151.37（+1.11　+0.74%）

アルファベット（C）　1279.00（+15.53　+1.23%）
フェイスブック　178.76（+2.51　+1.42%）
ネットフリックス　420.59（-18.58　-4.23%）
テスラ　761.70（+16.49　+2.21%）
アマゾン　2354.94（-53.25　-2.21%）
エヌビディア　289.17（-5.53　-1.88%）
ツイッター　27.21（+0.66　+2.47%）

ダウ採用銘柄
Ｊ＆Ｊ　151.42（+1.75　+1.19%）
Ｐ＆Ｇ　123.02（+1.52　+1.25%）
ダウ・インク　33.06（+1.43　+4.44%）
ボーイング　150.25（+16.01　+10.97%）　
キャタピラー　 114.48（+2.29　+2.05%）　
レイセオン　 65.28（+2.83　+4.54%）　
ビザ　166.19（+3.77　+2.27%）　
ナイキ　89.02（+2.72　+3.20%）
ウォルグリーン　44.35（+1.13　+2.60%）　
３Ｍ　145.18（+0.28　+0.19%）　
エクソンモビル　 41.86（+2.71　+6.69%）　
シェブロン　85.06（+5.07　+6.15%）　
コカコーラ　47.72（+0.62　+1.30%）　
ディズニー　104.73（+2.71　+2.62%）　
マクドナルド　181.48（+1.98　+1.11%）　
ウォルマート　131.34（-0.99　-0.77%）
ホームデポ　206.94（+7.09　+3.57%）
JPモルガン　92.75（+5.42　+5.97%）
トラベラーズ　 103.26（+3.45　+3.38%）
ゴールドマン　 178.65（+1.61　+0.90%）
アメックス　85.29（+3.94　+4.70%）　
ユナイテッドヘルス　290.12（-8.32　-2.95%）
ＩＢＭ　118.88（+3.15　+2.65%）
アップル　 280.31（-6.38　-2.24%）
ベライゾン　58.12（+0.46　+0.81%）
マイクロソフト　 176.32（-0.72　-0.42%）
インテル　60.48（-0.31　-0.53%）
ファイザー　36.56（+0.68　+1.89%）
メルク　83.12（+0.12　+0.15%）
シスコシステムズ　41.91（+0.41　+0.99%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美