日経VI概況:低下、40pt台を挟んだ水準でこう着感強める

配信元:フィスコ
投稿:2020/04/09 16:40
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は8日、前日比+2.34pt(上昇率5.83%)の42.45ptと上昇した。なお、高値は43.84pt、安値は39.65pt。前日の米国市場において、新型コロナ感染者数のピークアウトを示唆する発言が改めてあったことや急進派の社会主義者として知られるサンダース氏が大統領選撤退を発表したことなどもあって、主要株価指数は大幅高となった。一方、国内では、1日あたりの新たな感染者数が昨日に過去最多を記録して改めて警戒感が高まっていたこともあり、利益確定売りが優勢となった。ただ、下値を拾う動きもみられ、下げ渋る様子もみられた。こうした強弱感が対立するなか、市場心理も一方向に傾きにくく、日経VIは狭いレンジで推移したのち、小幅に低下した。

日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。
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配信元: フィスコ