＜注目銘柄＞＝ヤクルト、中国事業は回復基調に

　ヤクルト本社<2267.T>に注目したい。同社の収益源の海外事業のうち、成長部門である中国は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で厳しい状況が続いた。ただ、足もとで中国の状況が落ち着くとともに業績面の不透明感も薄らぎ、収益の改善期待が膨らんでいる。国内では高単価品「ヤクルト１０００」が好調。２０年３月期の連結営業利益は前の期比微増の４６０億円の予想で、来期は６％増の４９０億円前後と連続最高益が見込める。

　新型コロナの感染拡大とともに、免疫力を向上する機能を持つといわれる乳酸菌飲料への注目度が高まっている。今後、中国を含め国内外でヤクルト製品は見直されそうだ。株価は先行き７０００円回復から一段高が見込める。（地和）

出所：MINKABU PRESS