どちらの雰囲気でもドル買い ドル円は200日線回復=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/04/04 01:40
 きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となっている。前日はリスク回避の雰囲気が一服していたが、為替市場はドル買いの動きを見せていた。NY州では感染者数が10万人を超えるなど、感染拡大が依然として鎮静化しない中、米株式市場でダウ平均が400ドル超下落するなど、きょうはリスク回避の雰囲気が強まっている。それでも為替市場はドル買いの反応を見せている。ドル資金のひっ迫感は落ち着いているものの、いずれにしろ為替市場はドル買いが根強いようだ。

 きょうは米雇用統計が発表になっていたが、非農業部門雇用者数(NFP)は70.1万人減と予想以上の大幅な減少となっていた。失業率も4.4%に悪化している。ウイルス感染拡大が既に影響を及ぼし始めていることが示されたが、まだ始まったばかりとの見方が多い。ただ市場は、既に織り込でいるのか、弱い指標自体には冷静な反応を示している。

 そのような中、ドル円は堅調な流れを維持しており、108円台半ばでの推移。200日線が108.35円付近に来ているが、その水準を上回って来ている。100日線が109円付近に来ているが、その水準を試す雰囲気までは見られていない。上値には慎重な雰囲気もあるが、下値も底堅いようだ。目先は200日線を維持できるか注目される。

USD/JPY 108.39

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)