株の含み損が辛いときに役立つベストな対処法

著者:中原良太
投稿:2020/03/29 17:02

含み損を抱えているときほど注意が必要です。

From: 中原良太
自宅のリビングより、、、

2020年は相場が不調なので、
「株の含み損がつらい…」
という方も多いハズ。

かくいう僕もその一人で、
買った株が軒並み下がってしまい、
含み損を抱えております。

とはいえ、

いま含み損を抱えているからといって、
「自分には株式投資の才能が無いのかも?」
などと悩む必要はありません。

というのも、

今年2月は軒並み株が下がっていて、
全体の95%の株は値下がりしたからです。

単純な話。

今年2月に儲かった投資家は、
「全体の5%も居ない」
と考えて良いでしょう。

相場が下がっているときは、
「含み損を抱えていることが普通」なので、
含み損自体を悲観する必要はないんですよね。

ただし、

僕ら投資家は含み損を抱えると、
ちょいと感情的になりがちなのも事実。

損失に耐えかねて愚かな投資判断をしないように、
含み損を抱えているときほど注意が必要です。

そこで今回は、
「株で含み損を抱えたときのベストな投資判断」
の仕方について考察していきます。

◆  ◆  ◆

株の含み損がつらい…選べる3つの選択肢

株で含み損を抱えたとき、
「自分には株式投資の才能が無いのかも?」
と不安になるモンです。

ですが、

適切な対処法さえ知っておけば、
そう含み損を怖がる必要はありません。

含み損を抱えたときに、
僕ら投資家が選べる選択肢は3つ。

それは、含み損を抱えている株を

「買い増す」か、
「そのまま放っておく」か、
「売り減らす」か、

の3択です。

この3つのうち、
「どれを選べば良いか?」
は状況によって変わります。

だいたいにおいては、

含み損を抱えた株が、
この先有望である場合は、
「買い増す」のがベスト。

含み損を抱えた株が、
この先、有望でも絶望でもない場合は、
「そのまま放っておく」のがベスト。

含み損を抱えた株が、
この先、絶望的な見通しの場合は、
「売り減らす」のがベスト。

…と言うことができます。

◆  ◆  ◆

株の含み損がつらい…ベストな対応は?

とはいえ、

いきなり3択のうち、
「どの対応がベストか?」と考えても、
袋小路にハマる可能性が高いです。

そこで僕は、

「もし、この含み損を抱えている株を、
ひと株も持っていなかったとしたら、
自分は何株くらい買うだろうか?」

と考えるようにしています。

つまり、
「含み損がなかったらどうするか?」
と考えるのです。

こうやって考えるだけでも、
かなりフラットな目線で考えられます。

自分が思っている以上に、
僕ら投資家は感情的です。

だから、

「ちょっと含み益がある」とか、
「ちょっと含み損がある」とか、

そんな些細な変化があるだけでも、
投資判断が大きく左右されてしまうんです。

ですが、

当然、投資判断は、
含み益とか含み損とかの内容で、
振り回されるべきではありません。

「含み損を抱えているから、株を買いたい」
という投資判断は、

さながら、
「せっかく食べ放題の焼き肉に来たのだから、
いっぱい食べて元を取ろう」
と言っているのと同じです。

(そうやって、不必要な量の肉を喰らい、
自分から不健康になりにいくヒトの何と多いことか!)

普段は小さなミスで済むかもしれませんが、

株価が暴落したときなどは、
1つの判断ミスが致命的になるので、
日頃からフラットな視点で考えるクセをつけといた方が良いです。

◆  ◆  ◆

つらい株の含み損を乗り切るために…

ここまでの話をまとめると、
「含み損は悪いことじゃない」
「含み損を抱えたときの対処法は【買い増し】【現状維持】【売り減らし】の3択」
「フラットな目線で考えることでベストな判断が見えてくる」
という3点です。

自動車の運転がシミュレーション通りにならないのと同じで、
株式投資はシミュレーション通りにはいきません。

シミュレーションのときには、
冷静にできたことでも、

実際に含み損を抱えると、
パニックになることも多々あります。

ですが、

僕の知る限り、熟練した投資家には、
「含み損を経験したことない」なんてヒトは、
これまで1度も見たことがありません。

含み損は誰もが一度は通る道でして、
自動車教習の「仮免試験」みたいなモンです。

この試練さえ乗り切れば、
一人前の投資家に近づけると思うんで、

日常生活も含めて、小さな判断も
「フラットな視点で考える」よう、
トレーニングしておくと良いかと!

- 中原良太
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想