フォーバル Research Memo(5):2020年3月期はリンクアップ連結除外で減収も既存事業の伸長で営業増益予想

配信元:フィスコ
投稿:2020/03/23 15:15
■今後の見通し

フォーバル<8275>の2020年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比13.1%減の50,000百万円、営業利益が同2.4%増の3,300百万円、経常利益が同2.8%増の3,400百万円と期初予想を据え置いているが、連結子会社フォーバルテレコムが特別損失を計上することに伴い、親会社株主に帰属する当期純利益は同51.6%減の1,000百万円に下方修正している。しかし実現すれば、営業利益・経常利益は12期連続の増益となる。

売却したリンクアップを除いた売上高で比較すると前期比9.0%増であり、全セグメントの成長は続く予想だ。営業利益では同2.4%増と着実に成長する計画である。リンクアップの利益貢献は小さかったため(セグメント利益67百万円)、連結除外の影響は軽微である。主力のフォーバルビジネスグループが好調に推移し全社を引っ張る構造は2020年3月期も続く見込みだ。

第3四半期の売上高進捗率は73.8%であり、前年同期の71.3%を上回っている。営業利益に関しても、第3四半期の進捗率は67.7%であり、前年同期の57.1%を10ポイント以上上回る。なお、同社はフォーバルビジネスグループにおいて年度末に販売奨励金・リベート等の収入が多くなるため、例年第4四半期の利益が向上する。弊社では、足元の業績は順調であり、このまま推移すれば、売上高及び営業利益・経常利益は予想数値を上回る可能性が高いとみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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