日経平均 新型コロナウィルスでリスクオフセンチメントが拡大

著者:山口哲也
投稿:2020/03/02 10:30

昨年8月の安値水準も視野に

先週の日経平均は週末にかけて新型コロナウィルスの世界的な影響拡大懸念から大幅下落。
くりっく株365の日経225は週末にかけて一時20,493円まで下落しました。

週明けの本日は日銀総裁が新型コロナウィルス感染拡大で経済の先行きに不透明感が強まる中で不安定な動きが続いていると指摘した上で、適切な金融市場調節や資産買い入れや、潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めるとの発言から、日経平均は安寄りした後に底堅く推移していますが、明日にかけて米ISM製造業景気指数をはじめとした各国の2月PMIの発表も控えており、引き続き上値の重い展開が予想されます。

テクニカル的には、昨年8月の安値20,110.76から今年1月の高値24,115.95までの76.4%水準となる21,055.98や61.8%水準となる21,640.74がレジスタンス、下値の目途は昨年8月後半の高値水準20,750円でこれを割り込むと全値戻し(20,110.76)が視野に入ります。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想