中国GDPに注目=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2020/01/17 08:46

中国GDPに注目

昨日のドル/円は、終値ベースでは約0.2%上昇。米経済指標の良好な結果などを受けて米国株高とともに米債利回りが上昇する中、一時110.18円前後まで強含んだ。なお、米12月小売売上高(除自動車)は前月比+0.7%と予想以上の高い伸びを示した。また、米国株は主要3指数が揃って史上最高値を更新した。

本日は、中国で10-12月期国内総生産(GDP)や12月鉱工業生産、12月小売売上高などの経済指標が発表される。これらが堅調な結果となればアジア株の上昇に弾みがつき、ドル/円は110円台後半への続伸も見込めそうだ。ただ、米国が3連休前(20日はキング牧師誕生記念日の祝日)となるため、110円台前半で伸び悩むようならNY市場は調整主体の動きとなる可能性もある。米12月鉱工業生産や米1月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値などの米経済指標も注目されよう。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想