カヤック、今期経常を一転赤字に下方修正、未定だった配当は無配転落

配信元:株探
投稿:2019/12/24 16:30
 カヤック <3904> [東証M] が12月24日大引け後(16:30)に業績・配当修正を発表。19年12月期の連結経常損益を従来予想のトントン→6.4億円の赤字(前期は3.4億円の赤字)に下方修正した。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常損益も従来予想の3億円の黒字→3.3億円の赤字(前年同期は4.4億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は2円)とし、3期ぶりに無配転落する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  当期にリリースした新規ゲームタイトルが当初想定した売上高を下回って推移しており、現状のユーザー利用実績及び今後の方針を検討した結果、当該新規タイトルの通期での売上高が想定を下回る見通しです。クライアントワーク及びLobiについては、ほぼ期初の想定通りに推移しておりますが、子会社における事業計画の未達などにより、その他サービスの進捗が低調となり、連結売上高が期初計画を下回る見通しとなりました。また、ゲームのリリースのタイミングが当初想定よりも遅延したことで開発費用も増加しました。 この結果、新規タイトルにかかる広告宣伝費の削減や外注の内製化等のコスト管理も実施しましたが、ソーシャルゲームの限界利益率の高いビジネス構造もあり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益につきましても前回予想を下回る見通しとなりました。 今後につきましては、引き続き、クリエイターの会社として組織戦略(人財・ブランド)を重視し、事業ポートフォリオを勘案しながら適切な投資配分を行うことで、持続的な成長を目指します。 なお、詳細につきましては「2019年12月期 通期業績予想修正にともなう臨時資料」を開示いたしますのでご参照ください。

  当社は、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、株主の皆様との長期的な関係を築くためにも継続的な利益還元を実施していくことを基本方針としております。しかしながら、2期連続の当期純損失を計上する見込みとなったことから、誠に遺憾ながら当期の配当予想を「未定」から「無配」へ修正することといたしました。 株主の皆様には深くお詫び申し上げるとともに、可能な限り早期に復配できるよう努めてまいりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
配信元: 株探

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