今週の日経225予想 小動きを予想(12/23週)

著者:山口哲也
投稿:2019/12/23 14:04

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の主な経済指標
先週の日経225(TFX)は軟調。週初23,938円で寄り付いた日経225は、米中通商協議の第1段合意を受けた安堵感や強い米経済への思惑から米株の上昇を受けて、一時24,072円まで買われたものの、週末にかけて発表された米経済指標が予想よりも弱い結果だったことから米ドル/円が売られ、日経225は利食い売りもあり軟調に推移し23,680円まで下落。23,794円で引けました。
今週はクリスマス休暇により市場参加者も減少するため相場は動きづらいものと考えられますが、注意しておきたい点は北朝鮮の動きで、流動性が低いこの時期に地政学的リスクが高まる場合は、リスクオフによる株安となる可能性もあります。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
週足からは、トレンド系指標は上昇傾向継続も上値は重いと読み取れます。
移動平均線は上から順に13週MA(23,173円)、26週MA(23,067円)、52週MA(21,743円)でいずれも上向き、且つ、価格はその上側に位置しており、上昇トレンドと読み取れます。
しかしながら、ストキャスティクスは%D(92%)、Slow%D(93%)と過熱感が出ています。
一通りの重要イベントを通過しクリスマス休暇で商いも閑散となるため、当面はスピード調整や一旦の下押しを予想します。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
12月16日には、24,072円まで上昇し、昨年10月以来となる高値を更新しましたが、その後は軟調に推移。
トレンド系のテクニカル指標は、200日移動平均線(21,883円)が上向き、一目均衡表も基準線(23,394円)、転換線(23,655円)、雲(上限:23,014円、下限23,014円)が上向きで、価格はその上側に位置しており、遅行スパンも日々線の上側にあるため、上昇傾向にあると読み取れます。
オシレータ系のストキャスティクスは%D(75%)、Slow%D(78%)とそれぞれ80%を割り込んで下降基調となっています。
そのため、短期的な売買戦略としては、24,000円をバックに戻り売り。目先のサポートは23,655円、その下が23,400円。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。チャート画像を拡大したものを、フジトミ公式ツイッター「 日経平均株価指数のフジトミ https://twitter.com/fujitomi_8740 」にアップしています。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想