■株主還元
ワコム<6727>は株主還元については配当金によることを基本とし、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続と機動的な自己株式取得を基本方針としている。配当の水準については、従来は配当性向40%程度を配当の目安としていたが、2018年3月期から30%程度へと引き下げた。これは、将来の成長基盤をより強固なものにするために、財務の健全性を高めておく必要があり、当面目指すべき自己資本比率の目途を60%程度に置いていることが背景にある(2020年3月期中間期末時点で42.7%)。また、配当の支払回数については事務コストを考慮して期末の年1回としている。
2020年3月期については、前期比0.5円増配の6.5円の配当予想を公表している。予想1株当たり利益19.70円に基づく配当性向は33.0%となる。同社は現行中計『Wacom Chapter 2』の実施の過程で、研究開発や新製品開発に資金需要は旺盛だが、一方でコスト構造改革の進展で着実な利益成長の実現に自信を深めたことが増配の決断につながったものと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
<MH>
ワコム<6727>は株主還元については配当金によることを基本とし、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続と機動的な自己株式取得を基本方針としている。配当の水準については、従来は配当性向40%程度を配当の目安としていたが、2018年3月期から30%程度へと引き下げた。これは、将来の成長基盤をより強固なものにするために、財務の健全性を高めておく必要があり、当面目指すべき自己資本比率の目途を60%程度に置いていることが背景にある(2020年3月期中間期末時点で42.7%)。また、配当の支払回数については事務コストを考慮して期末の年1回としている。
2020年3月期については、前期比0.5円増配の6.5円の配当予想を公表している。予想1株当たり利益19.70円に基づく配当性向は33.0%となる。同社は現行中計『Wacom Chapter 2』の実施の過程で、研究開発や新製品開発に資金需要は旺盛だが、一方でコスト構造改革の進展で着実な利益成長の実現に自信を深めたことが増配の決断につながったものと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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