●ドル円110円突破の可能性は?!
米中問題、香港情勢も絡ませながら(米上院が香港人権法案を今朝がた可決しています)きな臭い動きとなっています。米中協議、表向きは貿易問題となっていますが、裏側では2国間の覇権争いとなっているだけに、両国の思惑が入り混じり、何を信じればいいのか分からず、この先どうなっていくのか見通すことも敵わず、結局のところ、報じられるニュースに一喜一憂する展開が続いています。米ドルと円は同じ動きとなっているだけに、方向感の醸成には程遠い状況、三角持ち合いをどちらかに抜けるまでは次の方向性が見いだせない状況です。このところ、ドル円は110円抜けとの声も広がりつつありますが、109円台ミドルから上では実需の円転玉が持ち込まれやすく、新たなポジティブ材料が飛び込んでこない限り、110円突破は難しいのではないかと考えています。仮に米中貿易問題が「一部合意」に達したとしても、その内容は決して踏み込んだものではなく、根本的な問題は先送りされるものと思われ、結果で売られるパターンとなることも想定されます。