まだ“緩やかに”の範囲内…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2019/11/18 10:18

◆“ポジティブ”はほんの少しだけ…

※ご注意:予想期間は11月19日と表示されていますが、本日(11月18日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


『米中は合意に近づいている』というクドロー発言等を含め、先週末は「米中通商協議」への“楽観論”が相次ぎました。
このため“巻き戻し”が先行する展開となり、ドル円は“108.853円”へと値を戻しました。
一方で期待した“急反発”にはつながっておらず、“上値の重さ”も相変わらずといえます。
このため現在の巻き戻しは“緩やかに”の範囲に留まっているのが実状といえます。

◆それでも“緩んだ”のは事実…?

何ら決定していないという状況を鑑みれば、“ヘッドラインで揺れ動き”つつも、引き続き“不透明感が上値を押さえる”といった展開は否めないところがあります。
しかし前記クドロー発言等にて“懸念が緩んだ”のは事実であり、それまでの動きを考えれば“すでにいい水準まで押した”と考えることは可能といえます。

まだ現時点では“一旦の調整”に過ぎませんが、テクニカル的には“崩れたとはいえない”のも変わっておりません。
“積極的なドル買い”は手控えるかもしれませんが、引き続き“押し目買いチャンス”と見ながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.291(11/12高値)
上値4:109.148(11/13高値、50週移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:109.083(+1σ)
上値2:108.996(200日移動平均線、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:108.860(11/14-15高値、日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:108.786(20日移動平均線)
下値1:108.686(日足・一目均衡表基準線)
下値2:108.544(11/14~11/15の50%押し)
下値3:108.470(11/15~11/15の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値4:108.376(11/15安値、月足・一目均衡表転換線、-1σ)
下値5:108.179(11/4安値、11/14安値、50日移動平均線、ピボット2ndサポート)
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想