【買い】楽天(4755)

著者:竹田嘉文
投稿:2019/11/08 08:46

カード事業好調、モバイル事業は前進

 昨日発表した19.12期3Q累計決算は、営業利益が2ケタ減益、純利益が赤字転落。純損失に原因は、持分法子会社Lyftの減損損失9億円計上によるものも影響し、7~9月期国内EC営業利益は前年同期比1.5%減の151億円に収まるなど、物流費用上昇等を勘案すればマズマズの内容。カード事業は好調で、楽天カード会員数が9月末で1800万人に拡大するなど、クレジットカード獲得ペースが加速しキャッシュレス化の恩恵を受けていることも判明しました。

 モバイル事業は営業損失145億円となったものの、携帯電話の基地局設置が順調に進展し、12月末に3000局、20年3月末までに3432局開設を目標に設定。商用サービスに向け前進している事がうかがえ、差別化要素としてOrangeと戦略的に提携し、海外で速度・データ容量に制限のないサービス提供を発表しています。

 株価は7月以来、約4か月ぶりに75日移動平均線と日足一目均衡表の先行スパン上限(雲)を上抜くなどトレンド転換を示唆。RSIに過熱感もないことから、目先は買い優勢の展開を予想します。
竹田嘉文
株式会社スリーアイ マネージャー
配信元: 達人の予想

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