暗号資産の価値を探る方法として、「メトカーフの法則」がある。メトカーフの法則とは、「ネットワーク通信の価値は、接続されているシステムのユーザ数の二乗(n2)に比例する」というものである。電話やインターネットなどネットワークの価値は繋がるモノが多ければ多いほど価値が向上するという意味合いで、電話を例に挙げると、世界で2人しか使用していなければ、「1対1」の繋がりしかなくネットワーク価値は限定される。一方、世界中で電話を使用する人が多い状況となれば、「ユーザ数×ユーザ数」という計算が可能でネットワーク価値は膨れ上がるわけである。この法則にビットコインのアドレス数を用いてフェアバリューを予測した結果が、下記の通りである。
〇2019年10月31日時点のユニークアドレスをベースに、3つのシナリオで計算「Neutralシナリオ(年率10%増加)」「Upperシナリオ(年率30%増加)」「Underシナリオ(年率10%減少)」
「Neutralシナリオ(年率10%増加)」
・2020年予想・・・11,344ドル
・2021年予想・・・13,726ドル
・2022年予想・・・16,609ドル
「Upperシナリオ(年率30%増加)」
・2020年予想・・・15,844ドル
・2021年予想・・・26,777ドル
・2022年予想・・・45,252ドル
「Underシナリオ(年率10%減少)」
・2020年予想・・・7,594ドル
・2021年予想・・・6,151ドル
・2022年予想・・・4,982ドル
一方、ユニークアドレスの推移を確認すると、2017年12月をピーク(100万件台)に40万件から60万件水準での横ばいとなっている。今年6月頃、70万件水準まで増加する場面がみられたが、夏以降は40万件から50万件まで減少している。ビットコインが誕生して以降、右肩上がりで増加していたユニークアドレスだが、足元の横ばい推移の状況では、メトカーフの法則を用いた価格予測は面白味に欠けた内容となる。
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〇2019年10月31日時点のユニークアドレスをベースに、3つのシナリオで計算「Neutralシナリオ(年率10%増加)」「Upperシナリオ(年率30%増加)」「Underシナリオ(年率10%減少)」
「Neutralシナリオ(年率10%増加)」
・2020年予想・・・11,344ドル
・2021年予想・・・13,726ドル
・2022年予想・・・16,609ドル
「Upperシナリオ(年率30%増加)」
・2020年予想・・・15,844ドル
・2021年予想・・・26,777ドル
・2022年予想・・・45,252ドル
「Underシナリオ(年率10%減少)」
・2020年予想・・・7,594ドル
・2021年予想・・・6,151ドル
・2022年予想・・・4,982ドル
一方、ユニークアドレスの推移を確認すると、2017年12月をピーク(100万件台)に40万件から60万件水準での横ばいとなっている。今年6月頃、70万件水準まで増加する場面がみられたが、夏以降は40万件から50万件まで減少している。ビットコインが誕生して以降、右肩上がりで増加していたユニークアドレスだが、足元の横ばい推移の状況では、メトカーフの法則を用いた価格予測は面白味に欠けた内容となる。
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