ファイザーが好決算で上昇 通期見通しに安心感=ダウ採用銘柄

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/10/29 23:34
 ファイザーが上昇しておりダウ平均をサポートしている。7-9月期決算を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期見通しも予想以上に上方修正した。

 特に通期見通しに関しては、7月に特許切れとなった医薬品をマイランと事業統合させ「アップジョン」としてスピンオフすることを発表していたが、それによる将来の収益性を懸念していた投資家を安心させたようだ。

 バイオ医薬品部門の売上高は前年比で7%増加し、101億ドルに達した。乳がん治療薬「Ibrance」や血液希釈剤「Eliquis」といった主力薬が予想を上回る貢献を見せている。

 また、中国市場が2%の増収となったが、量ベースの調達プログラムが実施されていない州で、特許切れの「Lipitor」と「Norvasc」が伸びた。

 医薬品部門は好調な結果を示したものの、米国で従来のヒット商品であった神経痛薬「Lyrica」の特許権の喪失により、全体の売上高は5%の減収となった。「Lyrica」もまた、マイランとの統合でスピンオフされる予定。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.75ドル(予想:0.62ドル)
・売上高:126.8億ドル(予想:122.1億ドル)
  Ibrance:12.8億ドル(予想:12.2億ドル)
  Eliquis:10.3億ドル(予想:10.6億ドル)
  Xeljanz:5.99億ドル(予想:5.68億ドル)
  Lyrica:5.27億ドル
  Enbrel:4.15億ドル(予想:4.02億ドル)
  Lipitor:4.76億ドル(予想:4.03億ドル)
  Viagra:1.2億ドル
  Xalkori:1.3億ドル(予想:1.19億ドル)
  Prevnarフランチャイズ:16億ドル(予想:16.2億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.94~3.00ドル(従来:2.76~2.86ドル)(予想:2.82ドル)。
・売上高:512~522億ドル(従来:505~525億ドル(予想:514.3億ドル)

(NY時間10:23)
ファイザー 38.40(+1.12 +3.05%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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