●駆け引き続くも、結果は先送りか?
今週の注目点は10~11日に開催される米中閣僚級会議。中国当局者がワシントンに到着するのを見計らってか、米政府が中国当局者へのビザ発給を制限すると発表、その前には監視カメラメーカーなどをブラックリストに載せるなど(中国サイドからは「こう、ご期待」とのメッセージ)、すでに駆け引きが行われています。2大国の覇権争いゆえ、双方の突っ込みどころを見つけてはお互いに牽制し合う格好となっていますが、この辺りのやり取りを見ても、今回もうまくまとまるとは考えにくいと言わざるを得ません。巻き込まれる市場関係者からも「たまったものじゃない」との声が聞かれています。やはり、リスクオフに片足を突っ込んだ状況であることに変わりがないと言えそうです。実需動向は、106円台では輸入による買い、107円台ミドルアッパーでは輸出の円転フローが相当数設定されているようですから、ドル円は依然として106~109円のレンジ相場が続くものと見ております。