◆ISM製造業を機に急反落
※ご注意:予想期間は10月3日と表示されていますが、本日(10月2日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「中国企業の米上場廃止」との報道を米国側が否定し、「GPIFは外債運用を拡大」との報道も
流れる中、“直近高値(9/18-19:108.474円)”まで“あとわずか(108.466円)”と迫ったドル円。
あぁ、それなのに…、前回・事前予想を大きく下回る「ISM製造業景況指数」をキッカケに、逆流に転じました。
『FRBのドル高容認が、米製造業に悪影響を及ぼした』とのトランプ発言(ツイート)も重石となり、一気に“107.625円”へと押し戻されています。
◆しかしISM非製造業も確認する必要あり…
“2009年6月以来の水準(47.8)”というのは、かなりショッキングな数値といえます。
「米中通商懸念⇒いよいよ米経済悪化にも波及」との思惑を誘いやすいだけに、昨日の様な動きは“ある意味、当然”といえるかもしれません。
しかしGDPに占める米製造業の割合は、わずか“10%強”にしか過ぎません。
このため「米景気悪化」を声高に叫ぶには、“サービス業(非製造業)にも波及していること”を確認する必要があります。
…となれば、「ISM非製造業景況指数(3日23:00予定)」を確認するまでは“動きづらい”と見るのが自然ということになります。
◆テクニカルも“底堅い”を示唆…?
テクニカル的に見ると“9/24~10/1の50%押し(107.714円)”にすでに到達し、“同61.8%押し(107.536円)”には“20週移動平均線(107.531円)”が展開しています。
仮に割り込んだとしても“9/26安値(107.427円)”がすぐ下に控えている布陣を考えれば、“底堅い”と考えるのがこちらも自然ということになります。
“(マーケットは)思惑で動く”ということを考えれば、“もう一段の下値追い”は覚悟すべきなのかもしれません。
しかし“大きくは崩れない(下値は堅い)”を前提に、本日も臨みたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:108.474(9/18-19高値、10/1高値、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
上値4:108.261(ピボット1stレジスタンス)
上値3:108.168(+1σ)
上値2:108.145(10/1高値後の61.8%戻し)
上値1:108.046(10/1高値後の50%戻し、大台)
前営業日終値:107.738(100/20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、9/24~10/1の50%押し水準)
下値1:107.625(10/1安値)
下値2:107.536(9/24~10/1の61.8%押し、20週移動平均線)
下値3:107.427(9/26安値、ピボット1stサポート)
下値4:107.161(-1σ、ピボット2ndサポート)
下値5:107.001(9/25安値、50日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、大台)