香港情勢好転・英伊政局リスク後退でドル円106円台。

著者:遠藤寿保
投稿:2019/09/05 09:38

マーケットコンディション

昨日のドル円は、105.91円で始まると、東京時間は、日経平均の軟調を嫌気し105.83円まで下押しとなるが、日経平均がプラス圏に回復すると106.24円台まで上昇。ロンドン時間、「香港行政長官は逃亡犯条例を正式に撤回」との報を受け、香港株・時間外のNYダウ平均先物などが上昇。NY時間、英国ではEUからの離脱延期を政府に義務付ける法案の審議入りが可決。イタリアでは、左派「五つ星運動」と中道左派「民主党」などによる連立政権が発足。英伊の政局リスクが後退となり、ドル円は106.44円まで上昇し106.42円でクローズをむかえた。

香港情勢好転・英伊政局リスク後退でドル円106円台。

昨日は、香港や英国・イタリアの政局不安がやわらぎ、軽くリスクオン状態。
テクニカル的には、日足一目均衡表で、8/2から三役逆転状態が継続しているが、週末若しくは週明けに、遅行線が実態線とクロスする可能性が高い(三役逆転解消)。
米中貿易問題が、画期的解決とならない限りは、ドル円下方向の考えは変わらないが、Bシナリオ(逆の思惑)は常に意識する必要がある。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想