■サイオス<3744>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
2019年12月期第2四半期末の総資産は前期末比55百万円増加の5,386百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産は現金及び預金が333百万円増加した一方で、売上債権が80百万円、仕掛品が75百万円減少した。固定資産はソフトウェア仮勘定及びソフトウェアがあわせて26百万円増加した。
負債合計は前期末比82百万円増加の4,053百万円となった。有利子負債が66百万円、受注損失引当金が36百万円それぞれ減少した一方で、前受金が202百万円、買掛金が85百万円増加した。また、純資産は親会社株主に帰属する当期純損失20百万円の計上等により、前期末比26百万円減少の1,333百万円となった。
経営指標を見ると、自己資本比率は24.0%と前期末比0.8ポイント低下したものの、有利子負債比率も53.0%と有利子負債の減少とともに低下傾向が続いている。ネットキャッシュ(現預金−有利子負債)で見れば、前期末比で400百万円増加の1,787百万円となり、2016年12月期末からの比較で見れば848百万円増加した。主な要因としては、前受金の増加がある。前受金は未実現収益であり、これが増加傾向にあるということは、収益の方向性としてはプラス要因となるため、財務基盤の強化が進んでいると言える。同社は今後、収益の安定性を向上させるため、サブスクリプション型サービスを強化していく方針となっており、今後も前受金の増加基調が続くものと予想される。
なお、M&A戦略に関しては今後も前向きに検討していく方針で、対象となるのは、顧客基盤の拡大につながる企業や業界特化型のシステム開発企業、シナジーが期待できる最先端テクノロジーのノウハウを持つ企業となり、M&Aに必要な資金としては手元キャッシュの範囲内で収まる規模となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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3. 財務状況と経営指標
2019年12月期第2四半期末の総資産は前期末比55百万円増加の5,386百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産は現金及び預金が333百万円増加した一方で、売上債権が80百万円、仕掛品が75百万円減少した。固定資産はソフトウェア仮勘定及びソフトウェアがあわせて26百万円増加した。
負債合計は前期末比82百万円増加の4,053百万円となった。有利子負債が66百万円、受注損失引当金が36百万円それぞれ減少した一方で、前受金が202百万円、買掛金が85百万円増加した。また、純資産は親会社株主に帰属する当期純損失20百万円の計上等により、前期末比26百万円減少の1,333百万円となった。
経営指標を見ると、自己資本比率は24.0%と前期末比0.8ポイント低下したものの、有利子負債比率も53.0%と有利子負債の減少とともに低下傾向が続いている。ネットキャッシュ(現預金−有利子負債)で見れば、前期末比で400百万円増加の1,787百万円となり、2016年12月期末からの比較で見れば848百万円増加した。主な要因としては、前受金の増加がある。前受金は未実現収益であり、これが増加傾向にあるということは、収益の方向性としてはプラス要因となるため、財務基盤の強化が進んでいると言える。同社は今後、収益の安定性を向上させるため、サブスクリプション型サービスを強化していく方針となっており、今後も前受金の増加基調が続くものと予想される。
なお、M&A戦略に関しては今後も前向きに検討していく方針で、対象となるのは、顧客基盤の拡大につながる企業や業界特化型のシステム開発企業、シナジーが期待できる最先端テクノロジーのノウハウを持つ企業となり、M&Aに必要な資金としては手元キャッシュの範囲内で収まる規模となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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