“底堅い(膠着)”が基本”も、“ポンド絡みの急変動”には要注意…!?
◆ポンドやユーロが下落する中、ドル円は静かな動き
※ご注意:予想期間は9月4日と表示されていますが、本日(9月3日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「英政局不透明感」を背景にして、昨日はポンドが“急落”。
ユーロも“つれ安”となり、対円・対ドルで“年初来安値を更新”する動きを見せています。
一方でドル円は“静かな”動きであり、オープニング直後こそ“105.904円”へ売り込まれたものの、その後は“106円前半”を中心とした“底堅い”展開でした。
「レーバーデー」の絡みで“積極的な売買は手控えられた”と見られますが、「米中通商関連のヘッドライン」が跳び出さなかったことが最も大きな要因と見られるところです。
◆“底堅い(膠着)”が基本だが…?
このためドル円に関しては、本日も「米中通商関連のヘッドライン」、特に「(今月予定される)米中通商協議は本当に開催されるのか?」には注目が集まると見られるところです。
ただしこれは「いつ跳び出すか?(跳び出さないか?)がわからない」といった類の話になりますので、実際に“ネガティブ”が跳び出してこない限りは“底堅い(膠着)”と見るのが自然ということになります。
「イメージは下方向」へ傾斜しやすいのは事実ですが、“ポジティブ”が跳び出す可能性まで考えると…?
“波乱の芽”として警戒する必要がありそうなのは、冒頭で記した「英政局不透明感」です。
合意なきBrexit阻止を目指す英野党側は「3ヶ月のBrexit期限延長法案を提出」とされており、対するジョンソン首相は「(成立すれば)10/14に総選挙実施」で対抗すると噂されています。
さらに「(造反議員には)除名or次回総選挙の立候補禁止で対応」という恫喝まで加わっていますので、先行きは“全く見通せない”というのが実状といえます。
“政権交代”の可能性を秘めた「英政局不透明感」にまで発展する可能性も否めないところがありますので、“(ポンド発の)乱高下”を含めた“急変動”には、注意しておきたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
107.564(8/2高値)
107.454(8/1~8/26の61.8%戻し)
107.243(50日移動平均線)
107.089(8/6高値)
106.972(8/13高値、+2σ、大台)
上値5:106.880(8/1~8/26の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:106.769(8/15高値、8/23高値)
上値3:106.677(8/29高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:106.542(8/30高値、+1σ)
上値1:106.397(9/2高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:106.190
下値1:106.106(8/30安値、20日移動平均線)
下値2:106.000(大台)
下値3:105.904(9/2安値、ピボット1stサポート)
下値4:105.829(8/29安値、8/26~8/29の38.2%押し)
下値5:105.754(-1σ)
105.651(8/26安値)
105.589(8/27安値、日足・一目均衡表転換線、8/26~8/29の50%押し、ピボット2ndサポート)
105.437(ピボットローブレイクアウト)
105.358(-2σ)
105.297(8/26~8/29の61.8%押し)
注:普段より値幅を拡大しています。
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