◆ギャップダウンも、一巡後は値を戻す… ― 週初オープニング
※ご注意:予想期間は9月3日と表示されていますが、本日(9月2日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「土壇場での回避(先送り)」が一部で期待されましたが、「対中関税第4弾」は発動し、中国はすぐさま「報復関税」を課しました。
何とか“106円台”は維持していた先週末でしたが、週明けオープニングは“105円後半へのギャップダウン(窓空け)”となっています。
一方で“概ね想定通り”ということもあり、“サプライズ感”はそれほど台頭しておりません。
このため“ドル売り一巡後”は値を戻し、本稿執筆時は“106円前半”での推移となっています。
◆“リスク回避要因”盛りだくさんだが…?
「香港大規模デモ懸念」「Brexitを巡る英議会への思惑」「米国債の逆イールド(8日目に突入)」等、現在は“リスク回避要因”が盛りだくさんという状況です。
このため“戻り売り”を促すには事欠かず、“上値の重さ”も後押しされやすい状況が続いています。
しかし最大の懸念である「米中懸念」は、一旦『知ったら終い(材料出尽くし)』へと移行した感があります。
次なるポイントは「米中貿易交渉(閣僚級、9月上旬予定)の行方」ということになりますが、こちらが囃されるのは“もう少し先”と見るのが自然です。
米国市場休場(レイバーデー)という中、“積極的な売買”も手控えられる可能性は高いと考えられます。
そうした中での「イメージは下方向」は、やはり“巻き戻し”の対象となり得る…?
“神経質に揺れ動く”と見られるものの、「方向感はまだ定まっていない」、つまり「上値は重いが、下値も堅い」を基本路線として、本日も対峙したいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:106.972(8/13高値、大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:106.880(8/1~8/26の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、+2σ、週足・一目均衡表転換線)
上値3:106.769(8/15高値、8/23高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:106.677(8/29高値)
上値1:106.542(8/30高値、+1σ、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:106.266
下値1:106.106(8/30安値、20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値2:106.000(大台)
下値3:105.829(8/29安値、8/26~8/29の38.2%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:105.735(-1σ)
下値5:105.651(8/26安値、ピボットローブレイクアウト)
10:51 ドル円 抵抗・支持ライン追加