【買い】市光工業（7244）米中貿易戦争の影響は織り込み完了、株価は煮詰まり感から上放れに期待◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

米中貿易戦争の影響は織り込み完了、株価は煮詰まり感から上放れに期待

業種：電気機器
時価総額：695億円
PER：13.88倍
PBR： 1.68倍

　自動車照明の大手で、次世代ヘッドランプシステムやインテリジェント機能を搭載したランプやミラー類の開発を行う。国内外の自動車メーカーからOEM生産し、主要取引先はトヨタ・日産向けを中心に幅広い。資本構成は仏ヴァレオ・バイエンが筆頭株主で子会社となるが、トヨタも株主第2位と続く。

　業績面においては8/8に中間決算を発表し、前期比では投資利益が剥落する影響で経常利益以下は大幅減益を余儀なくされている。しかしながら、4-6月期単独でみた営業利益は増益傾向を維持していることから過度な落ち込みを懸念することは杞憂であろう。

　株価は足元で保ち合いを強めており、米中貿易戦争の激化する状況でも影響は限定的であった。まだトレンドは確認できないものの、9月に入り米中交渉に多少の進展がみられただけでもレンジを上抜ける期待感がある。週足ベースでは徐々に下値を切り上げながら52週移動平均線のところにきており、保ち合い上放れに期待しておきたい。