◆“円全面高”からの“ショートカバー(巻き戻し)” - “2円近く”の急反発
※ご注意:予想期間は8月28日と表示されていますが、本日(8月27日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
早朝の“リスク回避⇒円全面高”から一転、その後は“ショートカバー(巻き戻し)”がマーケットを席巻しました。
『米中貿易摩擦の解決望む(劉鶴・中国副首相)』
『中国より電話会議をしたい旨の申し入れがあり、交渉を再開(トランプ米大統領)』
過度な「米中懸念」は和らぎ、売り込まれたドル円・クロス円は大きく巻き戻されていきました。
ドル円は“104.444円⇒106.388円”と、“2円近く”の急反発を見せるに至っています。
◆ただし「ヘッドラインに振り回される」は継続中…
もっとも『劉中国副首相が電話で接触を図ったという事実はない(中国外務省)』と否定しているように、懸念そのものが払拭された訳ではありません。
このため「ヘッドラインに振り回される」は、依然として続いていると見られます。
懸念が燻る中、大きく巻き戻されたことを考えれば、目先は“戻り売り”が先行しやすいと見るのが自然です。
しかし「ヘッドラインに振り回される」が変わっていない以上、実際に跳び出すまでは「方向感定まらず」と見るのも、これまた自然ということになります。
特に対象となるのは、いつ跳び出すか?がわからない「ヘッドライン」という代物です。
昨日の急反発に対する“調整(押し)”はある程度入ると見られるものの、“下値は限定的”…。
ドル買い/円売りのいずれにも、“新たな材料が必要”と考えたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:107.089(8/6高値)
上値4:106.972(8/13高値、大台)
上値3:106.880(8/1~8/26の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:106.769(8/15高値、8/23高値)
上値1:106.388(8/26高値、20日移動平均線、8/1~8/26の38.2%戻し水準)
前営業日終値:106.080(大台)
下値1:105.645(8/26安値後の38.2%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値2:105.557(-1σ)
下値3:105.416(8/26安値後の50%押し)
下値4:105.187(8/26安値後の61.8%押し)
下値5:105.000(大台)
11:01 ドル円 抵抗・支持ライン追加