一部関税延期で利回り上昇 2-10年債の利回り格差が逆イールド寸前まで縮小=NY債券概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/08/14 05:41
米国債利回り(NY時間16:36)
2年債   1.669(+0.085)
10年債  1.702(+0.056)
30年債  2.164(+0.032)
期待インフレ率  1.627(+0.020)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で利回りは上昇。朝方発表になった米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったほか、トランプ政権が中国からの輸入品に賦課する予定の10%の追加関税について、一部製品に限り発動を12月15日まで延期すると発表したことで懸念が緩んだ。

 10年債は一時1.71%まで上昇し、政策金利に敏感な2年債は一時1.67%まで上昇した。

 2-10年債のイールドカーブのフラット化が加速し、逆イールド寸前まで利回り格差が縮小した。米利下げ期待が一旦緩んだのか、2年債など政策金利に敏感な短期ゾーンの利回りが長期ゾーン以上に上昇し、ベアフラット化の動きが見られた。将来の景気後退を示唆したものかは未知数。

 2-10年債の利回り格差は3(前日6)までフラット化が進んでいる。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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