高ボラティリティ継続
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇した。トランプ米政権が通貨安誘導を理由に中国を為替操作国に認定すると105.50円台まで急落。米中貿易摩擦が通貨戦争に発展したとの見方からリスク回避の動きが強まった。しかし、中国当局が人民元の対ドル基準値を予想より元高方向に設定した事を受けて摩擦激化への懸念が和らぐと、ドル/円は急激に買い戻されて一時107.00円台へと反発した。ただ、その後は伸び悩んでおり、欧米市場では106.20-60円台のレンジを方向感なくもみ合った。乱高下を経てひとまず106円台に落ち着きどころを定めた模様だが、引き続き材料次第で上下に振れやすいボラティリティの高い地合いが続きそうだ。本日も、中国当局の動向(10:15の人民元基準値発表など)や、主要国の株価動向、トランプ米大統領の不規則発言などが注目されよう。