ドル安圧力低下=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2019/07/26 09:07

ドル安圧力低下

昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。一時108.70円台まで上値を伸ばして今月10日以来の高値を付けた。欧州中銀(ECB)の追加緩和見送りを受けて欧州国債利回りが上昇する中、米国債利回りも連れて上昇したためドル高・円安が進行した。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での過度な利下げ期待もほぼ終息しており、米長期金利低下によるドル安圧力はひとまず緩和したと考えられる。本日は、米4-6月期国内総生産(GDP)・速報値に注目したい。市場予想(前期比年率+1.8%)を上回る伸びとなればドルの上昇に弾みが付きそうだ。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想