ドル円は振幅が続く きょうからのG7は反応なしか=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/07/18 00:18
 ドル円は108円台前半での振幅が続いている。きょうも特に動意はなく、狭い範囲でのレンジ相場が続いている状況。21日線を再び回復しており、リバウンド相場の流れにかろうじて踏み留まっている状況の中、次のアクション待ちの雰囲気が強い。FRBの利下げ期待は根強いものの、これ以上それを織り込む動きまでは無く、一旦様子見となっている状況。

 ECBを始めとした各国中銀も追加緩和再開に動きそうな中で、今週はドル売りも一服しており、ドル円も下げ一服となっている状況。

 きょうからG7財務相・中央銀行総裁会議がフランスのパリで行われており、世界経済の減速リスクを点検するほか、今回はフェイスブックが発行を計画している仮想通貨「リブラ」への規制に加え、IT企業を対象にした新税制「デジタル課税」の方向性も討議される予定。

 リブラについては今週、米議会がフェイスブックの幹部への公聴会を行っていたが、フェイスブック側は当局の承認がなければ発行をしない方針を示していた。ムニューシン米財務長官からもリブラを警戒する発言を行っており、G7でもネガティブな見解が出るものと予想される。

 それを受けてIT・ハイテク株がネガティブに反応するようであれば、ドル円相場にも一定の影響が出ることも考えられるが、可能性は低そうだ。

USD/JPY 108.11

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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