今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2019/07/09 15:30

今夜から明朝の注目材料は

東京市場のドル/円は、過度な米利下げ観測が後退した事などを背景に一時5月31日以来の高値となる108.90円前後まで上伸しました。ただ、日経平均株価の失速に歩調を合わせて上げ幅を縮小しており、やや伸び悩む展開となりました。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。


7/9(火)
17:00 ビスコ伊中銀総裁、講演
17:00 ビルロワ仏中銀総裁、講演
19:15 ビルロワ仏中銀総裁、講演
21:15 カナダ6月住宅着工件数
21:30 カナダ5月住宅建設許可件数
21:45☆パウエルFRB議長、ビデオ講演
22:00☆メキシコ6月消費者物価指数
23:10 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
23:15 レーン・フィンランド中銀総裁、講演
26:00 米3年債入札(380億ドル)
27:00 クオールズFRB副議長、講演
27:20 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演

7/10(水)
09:30 豪7月ウエストパック消費者信頼感指数
10:30 中国6月消費者物価指数
10:30 中国6月生産者物価指数

※☆は特に注目の材料

今夜行われるパウエルFRB議長のビデオ講演は、金融機関へのストレステストに関する会議でのスピーチです。ビデオなので当然ですが、質疑応答もありません。念のため注目はしておきたいところですが、金融政策に関する話が飛び出す可能性は低いでしょう。本番はやはり明日の下院証言で、こちらは米経済と金融政策に関する議会報告です。今夜のドル/円は明日の証言を控えて動きづらい展開となりそうです。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想