ECBの追加緩和 現段階では国債の追加購入まではないとの見方も=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/06/26 00:48
 ユーロドルはNY時間に入って戻り売りに押されており、1.13ドル台に再び値を落としている。ドル売り優勢の展開が続いており、ユーロドルはリバウンド相場を続けている。きのうから1.14ドル台を回復する動きが出ているものの、上値での戻り売り圧力は依然として強いようだ。

 市場ではFRBのほかにECBの追加緩和期待も同時に高まっており、ドルは売るもののユーロ自体を積極的に買う動きまではまだ出ていない。

 ECBの追加緩和に関しては現在マイナス金利を実施している預金金利の引き下げや国債の追加購入などが考えられている。ただ、一部からは利下げは実施する可能性はあるものの、国債購入までは着手して来ないのではとの見方も聞かれ、今回は償還国債の再投資に留まるという。

 国債の追加購入には、ECBが定めている各国国債の発行残高の30%までという上限を拡大する必要があるほか、国債購入は現段階ではなく、来たるべき景気後退期に取っておくのではとの見方もあるようだ。

 ユーロドルは先週のFOMC以降から上げが続き、200ポイント超上昇している。200日線も回復して来ており、そろそろ戻り売りが出てもおかしくはない。1.15ドルを目指す展開が予想されているようだが、同時にその水準までの上値抵抗も強そうだ。

EUR/USD 1.1385 EUR/JPY 121.74 EUR/GBP 0.8952

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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