米ISM製造業景況指数、予想外の悪化を警戒
【基調】
下値不安
【目先の注目材料】
・米5月ISM製造業景況指数
・米長期金利、主要国株価
【本文】
米国発の貿易戦争のあおりで、世界景気が後退に向かうとの悲観的な見方が広がっており、利下げ余地が相対的に大きい米国の長期金利に強い低下圧力がかかっている。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が、FF金利先物から算出する「Fed Watch」によると、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが行われる確率が5割を超えた(5月31日終了時点)。
原油価格の値下がりも相まって世界レベルで製造業の活動低下が懸念される中、本日の米5月ISM製造業景況指数の結果には市場の注目が集まりそうだ。
足元の米金利先物市場の利下げ織り込み度合いには、やや「先走り」の感も否めない。
米景気の先行指標とされる5月ISM製造業景況指数が予想以上に改善すれば、利下げ観測が多少なりとも後退して米金利とドルが持ち直す事になるだろう。
なお、米5月ISM製造業景況指数の市場予想は53.0となっており、2年半ぶりの水準に落ち込んだ前回(52.8)から僅かに上昇すると見られている。
もっとも、だからこそ「予想外の悪化」に対するショックへの警戒も怠れない面がある。
もし、予想外に悪化するようだと、後追い的に為替市場が利下げの織り込みに動く可能性もあろう。
そうなると、本邦勢の押し目買いなどから108円台前半でひとまず下げ渋っているドル/円にも、改めて108円割れのリスクが浮上しそうだ。
下値不安
【目先の注目材料】
・米5月ISM製造業景況指数
・米長期金利、主要国株価
【本文】
米国発の貿易戦争のあおりで、世界景気が後退に向かうとの悲観的な見方が広がっており、利下げ余地が相対的に大きい米国の長期金利に強い低下圧力がかかっている。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が、FF金利先物から算出する「Fed Watch」によると、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが行われる確率が5割を超えた(5月31日終了時点)。
原油価格の値下がりも相まって世界レベルで製造業の活動低下が懸念される中、本日の米5月ISM製造業景況指数の結果には市場の注目が集まりそうだ。
足元の米金利先物市場の利下げ織り込み度合いには、やや「先走り」の感も否めない。
米景気の先行指標とされる5月ISM製造業景況指数が予想以上に改善すれば、利下げ観測が多少なりとも後退して米金利とドルが持ち直す事になるだろう。
なお、米5月ISM製造業景況指数の市場予想は53.0となっており、2年半ぶりの水準に落ち込んだ前回(52.8)から僅かに上昇すると見られている。
もっとも、だからこそ「予想外の悪化」に対するショックへの警戒も怠れない面がある。
もし、予想外に悪化するようだと、後追い的に為替市場が利下げの織り込みに動く可能性もあろう。
そうなると、本邦勢の押し目買いなどから108円台前半でひとまず下げ渋っているドル/円にも、改めて108円割れのリスクが浮上しそうだ。