今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2019/06/03 15:42

今夜から明朝の注目材料は

東京市場のドル/円は、貿易摩擦を巡るリスク回避ムードが継続し、日本株が続落すると一時108.00円台まで下落して約4カ月半ぶり安値を更新しました。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。

6/3(月)
16:00 トルコ5月消費者物価指数
16:30 スイス5月SVME購買部協会景気指数
16:50 仏5月製造業PMI・改定値
16:55 独5月製造業PMI・改定値
17:00 ユーロ圏5月製造業PMI・改定値
17:30☆英5月製造業PMI
22:10 クオールズFRB副議長、講演
22:45 米5月製造業PMI・改定値
23:00☆米5月ISM製造業景況指数
23:00 米4月建設支出
25:40 バーキン・リッチモンド連銀総裁、講演
26:25 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演

6/4(火)
10:30 豪1-3月期経常収支
10:30☆豪4月小売売上高
13:30☆RBA政策金利発表
※☆は特に注目の材料

FOMCが7月にも利下げに動く可能性をある程度織り込んだ水準まで米長期金利が低下しています。
そうした中、米国の景気先行指標の代表格である5月ISM製造業景況指数が今夜最大の注目イベントになりそうです。市場予想は53.0となっており、前回(52.8)からわずかに改善する見通しです。予想以上の改善となれば、利下げ観測後退でドルに買戻しが入る公算の一方、予想外の悪化は市場のショックも大きく、改めてドルを売る動きに繋がりそうです。
ドルだけでなく、米国株や米長期金利も経済指標に一喜一憂しやすい地合いと言えるでしょう。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想