２７日の株式相場見通し＝米中貿易摩擦警戒で買い手控え、円高進行は売り材料に

　２７日の東京株式市場は、引き続き米中貿易摩擦深刻化への警戒感が持続するなかで投資家の不安心理は払拭されず、買い手控え姿勢が一段と強まりそうだ。また、外国為替市場で、円高・ドル安が進行していることから、上値の重い推移が想定される。２７日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１０９円４０銭台での推移となっている。

　２４日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比９５．２２ドル高の２万５５８５．６９ドルと３日ぶりに反発した。トランプ米大統領が対中交渉でファーウェイを交渉材料に盛り込む可能性を示したことが好感され、米中関係の悪化懸念が和らぐなか、米株式市場は買いが先行した。ボーイングやキャタピラーが高く、ＪＰモルガン・チェースやシティグループなど銀行株がしっかり。アマゾン・ドット・コムやフェイスブックも値を上げた。半面、マクドナルドやジョンソン＆ジョンソン、コカ・コーラ、ナイキが安い。ナスダック総合株価指数は、同８．７２５ポイント高の７６３７．００９と３日ぶりに反発した。

　日程面では、日米首脳会談に注目。海外では、戦没者追悼記念日（メモリアルデー）の祝日で米株式市場は休場が焦点となる。（冨田康夫）

出所：minkabuPRESS