【これからの見通し】週末にかけてのイベント多く、落ち着かない相場展開に

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/05/24 15:42
【これからの見通し】週末にかけてのイベント多く、落ち着かない相場展開に

 今週末は政治関連のイベントが多く予定されている。欧州では23日から26日にかけて欧州議会選挙が実施される。結果が判明した週明け27日の東京早朝の取引が気がかりとなる。また、市場動向に大きな影響を与えているトランプ米大統領は、25日から28日まで来日する。27日には日米首脳会談が予定されている。英国では、きょうにもメイ英首相が辞任について何らかのメッセージを発すると見込まれている。即時辞任だと市場はサプライズの反応を示しそうだ。6月の早い時期での辞任日程が示されるとの見方が有力となっている。

 今週は米国のファーウェイなど中国企業に対する制裁禁輸措置などがメインテーマとなって、市場全般にリスク回避の圧力が席巻した。ドル円は109円台へと軟化したほか、クロス円も全面安となっている。ただ、きょうは英国と米国の週末三連休を控えて取引を早仕舞いしたいムードがある。27日は英国がスプリングバンクホリデー、米国がメモリアルデーのため休場となる。きょうは米債券市場が短縮取引となる。基本的に様子見となりそうだが、短期筋のポジション調整が交錯する可能性も考えられよう。

 この後発表される経済指標は、英小売売上高(4月)、米耐久財受注・速報値(4月)など。英小売売上高は前回から弱含むとみられている。前月比-0.3%、前年比+4.5%と予想されている。米耐久財受注速報値は、前月比-2.0%、コア前月比+0.1%といずれも前回から悪化する見込み。今週はOECDが世界経済見通しを引き下げたように、各国の経済統計も力強さに欠けている。

 金融当局者関連の予定は、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の講演が予定されている程度でそれほど注目イベントはみられない。メイ英首相の言動や米中貿易戦争関連の報道などが引き続き注目されそうだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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