今週の日経225予想 方向感は出にくいか?(5/20週)

著者:山口哲也
投稿:2019/05/20 12:43

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の日経225(TFX)は続落。週初21,326円で寄り付いた日経225(TFX)は、前週から引き続き米中貿易摩擦懸念により、上値の重い展開で推移し、原資産の日経平均は7日続落。日経225(TFX)も14日には今年2月以来となる安値20,822円まで下落したものの、その後は、米国株が反発したことや米ドル/円相場が底堅く推移したことなどを受け、上下しながらも週末には21,000台での推移となり、21,285円で引けました。

なお今週の主要経済指標は図のとおりです。先週までで企業決算も山場を過ぎ、大きな経済指標もありませんが、引き続き米国を中心とした通商交渉、さらに、緊張が高まる中東情勢、23日から26日に行われる欧州議会選挙とイギリスのEU離脱動向に注目です。
また、トランプ大統領が25日から28日にかけて来日します。それに伴い24日にはライトハイザー通商代表も日本入りする予定となっており、来週にかけて日米の通商協議にも注目が集まります。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
4月初めに22,000円台を回復した日経225(TFX)ですが、先週は21,000円も割り込む展開となりました。なお、現在は、21,000台を回復。26週移動平均線(21,334円)の上側で推移しております。
移動平均線は、13週移動平均線(21,730円)が横ばいから下向きに変化しつつあり、これを上回れるかどうかに注目です。また、26週移動平均線(21,334円)は目先のサポートとして意識され、その下は21,000円となります。
52週移動平均線(22,009円)は、再度上昇トレンドに乗れるかどうかを判断するチャートポイントとして考えていますが、ストキャスティクスが下向きで50%を割り込んできているため、メインシナリオは52週移動平均線をバックに戻り売りです。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX )の日足チャートです。
200日移動平均線(21,866円)がやや下向きで、価格はその下側に位置しています。一目均衡表は基準線が下向きで、遅行スパンも日々線や基準線を下回っています。
ストキャスティクスは低い水準からやや上昇気味で推移しているため、スピード調整の展開となりそうです。
当面は雲の上限と基準線をレジスタンス、雲の下限をサポートとして考え、基準線をバックに戻り売りがメインシナリオです。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想