●温度差感じる市場の動き
令和に入り、トランプ大統領の呟きに市場は振り回されています。米中問題は楽観からまさかの追加関税→中国側の報復措置→米国は中国からのほぼ全部に対する輸入品に追加関税示唆。特にこの問題、楽観的に捉えていた株式市場では大幅安、その動きをいち早く捉えていたのが債券市場であったことは、ここ1週間の値動きを見ても明らかでした。市場にはFRBの年内利下げ観測が燻っていますが、こちらについても債券市場はまだ織り込んでいない状況、一方で、株式市場にとってはサポート要因として機能しているように感じられます。追加関税により、米国側のインフレ率が上昇、結果として、利上げに踏み切らざるを得ないとの見方もあります。今のところ、どちらが正しいかは分かりませんが、個人的にはやはり債券市場の動きが至極当たり前のように思えてなりません。過去の歴史から貿易戦争に勝利者がいないことは明白なのですが…。そして、その先には日米通商協議が控えています。