グロービス経営大学院、日本初、ブロックチェーンを活用した修了証明書を発行へ【フィスコ・ビットコインニュース】

配信元:フィスコ
投稿:2019/05/14 13:17
グロービス経営大学院は13日、2019年7月より、同大学院の日本語MBAプログラムの卒業生向けに、ブロックチェーン技術による修了証明書発行を試験的に開始すると発表した。ブロックチェーンに記録される改変のできないデジタル修了証明書を即時に発行し、証書発行の信頼性と利便性を一層向上させることを目的としている。

日本では、2018年6月、経済産業省が、ブロックチェーン技術を活用して、大学の学位証明書をオンラインで発行できるようにすると報じられていた。文部科学省と連携して2018年度内に設計を決め、19年度以降の実用化を目指すとしていた。

海外では、2017年6月、マサチューセッツ工科大学が一部の修士課程修了者へブロックチェーン技術による修了証明書を授与し、2018年には授与の対象を全ての修了者へと拡大したが、国内ではまだこの取り組みは行われていない。Credentia社調べによると、ブロックチェーン技術を活用し修了証明書を発行することは、文部科学省が認可し学位を授与する教育機関として日本初だという。

今回の取り組みは、ブロックチェーン証明書発行システムを展開するCredentia Blockchain Technologies(Credentia社)と、グロービス経営大学院2016期生の関根孝一氏が協働して実施する。同大学院が、卒業生の情報を元に、Credentia社のシステムを用いてブロックチェーン修了証明書を発行。暗号化された修了証明書の情報はブロックチェーンに記録され、内容の改ざんができない。また、卒業生がデータとしてスマホアプリやPC内で保管することができるほか、データで送付できるため、海外にいる卒業生でも、即座に修了証明書を手にすることができるとしている。

同大学院は、7月より、卒業生のブロックチェーン修了証明書発行の申し込み受け付けを開始する予定としており、紙による修了証明書の発行も引き続き行うと伝えている。


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