「週足の雲下限で下げ止まるか」を再確認するステージ…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/05/13 10:24

◆“買い戻し優勢”で先週末取引を終了

※ご注意:予想期間は5月14日と表示されていますが、本日(5月15日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


「対中関税引き上げ」は発動し、「米中通商協議」にも進展はありませんでした。
しかしながら「一旦の材料出尽くし」を背景に、大きく崩れることはありませんでした。
このため“上値は重い”ものの“下値はしっかり”といった様相を見せ、“買い戻し優勢”にて先週末の取引を終えました。

◆週初より、再び下値模索が先行しているが…?

『残り3250億ドルにも25%への関税引き上げ準備(トランプ大統領)』発言から、週初オープニングから再び下値模索が先行していますが、「関税は引き上げ+通商協議は継続」はすでに織り込み済みのシナリオです。

「イメージは下方向」も依然として続いていますが、テクニカル的には「週足・一目均衡表先行スパンの雲下限(109.590円水準)にて下げ止まった」という格好でもあります。
「ヘッドラインに振り回される」は続くでしょうが、「深追いできる状況ではない」「リスクは下より上」と見て、神経質なマーケットと対峙したいところです。
とりあえず本日は「(前記した)週足・一目均衡表の雲付近で再び下げ止まるか」を確認するステージか…?

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.451(-1σ、20週移動平均線)
上値4:110.398(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:110.292(5/8高値、日足・一目均衡表先行スパン下限、5/3~5/9の38.2%戻し)
上値2:110.177(ピボット1stレジスタンス)
上値1:110.101(5/9-10高値)
前営業日終値:109.956(大台)
下値1:109.818(月足・一目均衡表転換線)
下値2:109.693(5/9~5/10の61.8%押し、月足・一目均衡表基準線)
下値3:109.590(週足・一目均衡表先行スパン下限/基準線、-2σ、ピボット1stサポート)
下値4:109.432(2/4安値、5/9-10安値)
下値5:109.256(ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:58 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想