『様子見』が基本も、『押し目買い』は継続…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/04/26 10:53

◆下値固め失敗 - 200日線割れへと急反落

※ご注意:予想期間は4月27日と表示されていますが、本日(4月26日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


下値固めに失敗…。
“112円台”では下げ止まらず、“上放れる前の水準(111円後半)”をも割り込むと、一時“200日移動平均線(111.507円)”を割り込むところまで急反落しました。

◆ただ「すでにいい処まで押した」…?

チャート上では「一旦の上値確認」と捉えられる可能性は高く、「もう一段の調整(下値追い)有」と見られてもおかしくはないところではあります。
しかし“ドル高”の流れが変わっていない以上、昨日の動きは「調整という名の“円買い”」が上回ったに過ぎないと見るのが自然です。
そうなると“4/10~4/24の61.8%押し(111.436円)”をすでに達成し、“3/25~4/24の38.2%押し(111.370円)”もほぼ到達した昨日の状況は、『すでにいい処まで押した』と見ることが可能…?

10連休を控えていることを考えれば、『様子見』と見るのが自然であり、そして妥当かもしれません。
それでも本日の米GDPの結果次第では『ドル独り勝ち』が再燃する可能性は残っており、それでいて前記したように『すでにいい処まで押した』…?
『大きく崩れるは期待薄』と見て、引き続き『押し目買い』で臨みたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:112.235(4/25高値)
上値4:112.000(大台、+1σ、4/24~4/25の61.8%戻し)
上値3:111.908(4/24~4/25の50%戻し、200週移動平均線、週足・一目均衡表先行スパン上限、日足・一目均衡表転換線)
上値2:111.782(4/24~4/25の38.2%戻し)
上値1:111.698(20日移動平均線)
前営業日終値:111.624
下値1:111.502(200日移動平均線)
下値2:111.376(4/25安値、3/25~4/24の38.2%押し水準、4/10~4/24の61.8%押し水準)
下値3:111.274(-1σ、50日移動平均線、50週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値4:111.052(3/25~4/24の50%押し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、大台)
下値5:110.886(4/11安値、日足・一目均衡表先行スパン上限、-2σ、20月移動平均線、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:13 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想