“流動性回帰”で動き出す…? - 押すようなことがあれば…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/04/23 10:45

◆流動性回帰せず - 膠着継続

※ご注意:予想期間は4月24日と表示されていますが、本日(4月23日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


今度は“10.2銭(pips)”…。

NY市場は開いていたものの、欧州勢が不在(昨日はイースター・マンデー)の状況では、流動性が回帰することはありませんでした。
予想を下回った米中古住宅販売件数(-4.9%)の反応も鈍く、“111.90円付近での膠着”を続けました。

◆本日は「期待が持てる」…?

目先のポイントは“流動性の回帰”といえますので、欧州勢が戻る本日は「期待が持てる」ということになります。
ただ週後半イベントに比べて“小粒感”が否めないだけに、「大きな動意は微妙」といわざるを得ないところがあります。

“フラッシュ・クラッシュ”へのイメージが残っていますので、「上値が重い」が先行、場合によっては「仕掛け的な円買い」が台頭する場面もあるかもしれません。
それでも皆が警戒している際は「得てして崩れない(大きな動意にはつながらない)」可能性が高く、それでいて“イラン禁輸⇒原油高”という「ドル買いを促す要因」も加わりました。

「動意づくかは微妙」ではありますが、「大きく崩れるは期待薄」が基本の中で押すようなことがあると、やはりそれは「押し目買いチャンス」…!?

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:112.660(18/12/19-20高値、50月移動平均線)
上値4:112.494(+2σ)
上値3:111.161(4/17高値)
上値2:112.062(4/18高値)
上値1:112.003(4/19-22高値、+1σ、大台)
前営業日終値:111.938(4/22安値、200週移動平均線、週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値1:111.765(4/18安値)
下値2:111.657(4/10~4/17の38.2%押し)
下値3:111.585(4/12安値)
下値4:111.501(4/10~4/17の50%押し、200/20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
下値5:111.345(4/10~4/17の61.8%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:05 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想