今週の日経225予想 連休にかけて主要企業の決算目白押し(4/22週)

著者:山口哲也
投稿:2019/04/22 15:16

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の日経225(TFX)は小幅続伸。米株高を好感し週初22,116円で寄り付いた日経225は、日米通商協議も無難に通過したことや、米国株が堅調に推移したことなどから、一時22,384円まで上昇。週末にかけては、海外市場が休場となることから概ね22,200台で保ち合い。22,247円で引けました。

今週の主要経済指標は図のとおりですが、日米で主要企業の決算が多く、更に来週から10連休となるため、ポジション調整なども考えられます。
特に来週から10連休となる中で、週末から来週、再来週までが続きます。
また、連休中には内外において注目度の高い経済指標の発表が予定されており、今週よりも今週末の終値と5月7日始値のギャップがどのくらい出るのかが、とても心配されています。
なお、今回10連休のうち土日を抜かすと6日が祝日です。過去1年間で日経平均の(6日間休みと想定した場合)「当日の終値と7営業日後の始値を比較した騰落率」は、標準偏差が約3%(2.8%)程度でした。日経平均の今週末の終値を22,300と仮定すれば±2σ(シグマ)で上下約1,300円程度という計算となります。

連休明けにかけて、主要決算や主要な経済指標の結果によっては、アップサイドリスクについても考えておく必要があります。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
先々週から日経225(TFX)は22,000円台を回復。今週も月曜日現在はこの水準を維持して推移しています。昨年一年間のコアレンジは、先週もお伝えのとおり概ね22,000円から23,000円となり、この価格帯でポジションを保有している投資家にとっての損益分岐点とも言えます。
テクニカル的には価格が3月初めの高値や52週移動平均線を上回ってきており、ストキャスティクスが過熱感はあるものの未だ上昇基調であることから、中長期的には底堅い展開を予想していますが、ストキャスティクスが80%を超えて高い水準にあることから、当面はスピード調整の展開も予想されます。なお、ストキャスティクスが80%下回り、下降基調に変化するようであれば、買いは決済し売りを考えます。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX )の日足チャートです。
以前からお伝えのとおり、レジスタンスとして意識されていた22,000円処を上回って上昇しましたが、先週は22,384円で頭打ちとなってしまいました。
基準線や雲は右肩上がりですが、ストキャスティクスは%D(白い線)がSlow%D(赤い線)を下回っている状態で、当面はスピード調整的な展開となる可能性も否めません。
したがって、今週から来週にかけては(※くりっく株365においては、10連休中も売買ができます)基本的には先週同様に買い継続で、新規は当面のサポートとして意識される22,000円をバックに押し目買いを考えたいところです。
なお、ストキャスティクスが80%を割れて下降基調となる場合には、売買スタンスはニュートラルに変更します。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想